第7回グロリアクラシック予選優勝&本選使用構築 ~エルゲン偽装トリパ~
はじめまして。ウォルフォンといいます。今回の構築記事では第7回グロリアクラシック予選と本選で使用した構築について紹介します。この構築のメガゲンガーにはトリックルームを覚えさせており、珍しいパーティとなっています。優勝した構築ではありますが、レートでは1800すら超えることができず、正直弱い構築だと思いますが1つでも参考にしてもらえればと思い書いてみました。
・パーティ紹介
第7回グロリアクラシック予選
本選
1.トリルメガゲンガーに至った経緯
VGC2016ルールで何回か対戦したときに気づいたことは追い風が多いということと天候の奪い合いを制したほうが勝つということです。追い風に関しては、最初の頃は相手の追い風に対してこちらも追い風をするといった対策をしていましたが、そのようなことをしてもあまり意味が無いと感じ、それならばトリックルームを使ったほうがいいだろうと考えました。しかし、トリックルームを使うにしても挑発が怖いため、意外性のあるポケモンにトリックルームを覚えさせようと考えました。このことと天候の奪い合いという点からトリルメガゲンガーという型に至りました。
2.個別紹介 ※伝説・準伝説は理想個体の場合で載せています
メガゲンガー@メガ石 性格:おくびょう 特性:ふゆう→かげふみ
167-✕-100-191-115-200 (H252, C4, S252)
メガ前(167-✕-80-151-95-178)
トリックルームの採用理由は上記のとおり。素早さが最速なのは、この構築のコンセプトとして、トリックルームを軸としているわけではなく、相手の追い風に対する対抗手段としてトリックルームを採用しているからであり、追い風をしてこない場合はメガゲンガーで相手の上をとっていきたいからです。
CではなくHに振っているのは、Cに振ったところであまり確定数は変わらないと判断したのと、特性によりヘイトを集めやすいため耐久を高くしたいと考えたからです。威嚇をいれることで、メガガルーラのふいうちや珠メガレックウザのガリョウテンセイなど意外と様々な技を耐えてくれます。
エルフーン@きあいのたすき 性格:のんき 特性:いたずらごころ
167-✕-150-✕-96-108 (H252, B252, D4 最遅個体)
がむしゃら/アンコール/トリックルーム/しんぴのまもり
※本選
性格:おくびょう
167-✕-105-✕-96-184 (H252, D4, S252)
まもる/アンコール/おきみやげ/しんぴのまもり
ダークホールへの対策ともう1体のトリル起動要員としてエルフーンを採用しました。実際は選出する機会も少なく、猫騙し→高火力技で倒されることがあったので本選ではまもるを採用しました。おきみやげはメガゲンガーのかげふみと相性が良く、相手を弱体化させてグラードンかカイオーガを死に出しして、一気に制圧するという流れができます。
ゲンシカイオーガ@あいいろのたま 性格:れいせい 特性:あめふらし→はじまりのうみ
207-✕-133-231-180-85 (H252, B180, C76)
ゲンシカイキ前(207-✕-133-198-160-85)
しおふき/こんげんのはどう/れいとうビーム/まもる
※本選は性格をひかえめ個体に変更
H,B:A232メガレックウザの珠ガリョウテンセイ(73.9%~88.4%)確定2発
鉢巻で(85.9%~101.4%)乱数1発12.5%
C:11n 威力150のしおふきで181-120メガガルーラダブル補正で(101.6%~119.8%)確定1発
配分はe-sports runnerで紹介されているコマールさんの構築記事を参考にしました。本選で性格をひかえめに変更したのは、トリックルームを使わないときに、相手の物理型のグラードンよりも素早さが高い(物理型は勇敢であることが多い。意地っ張りと僅差だが・・・)ほうがいいと判断したからです。
ゲンシカイオーガの水技は非常に強力ですが、相手のゲンシグラードンによって無効化されるリスクがあります。この点については、メガゲンガーのかげふみと相性がとてもよく、安全に水技を通すことができます。
ゲンシグラードン@べにいろのたま 性格:ゆうかん 特性:ひでり→おわりのだいち
189-254-180-170-130-85 (H108, A244, D156)
ゲンシカイキ前(189-221-160-120-130-85)
だんがいのつるぎ/ふんか/ドラゴンクロー/まもる
※本選
だんがいのつるぎ/オーバーヒート/いわなだれ/まもる
H,D:C202ゲンシグラードンのだいちのちから(83.5%~99.4%)確定2発
こちらもe-sports runnerで紹介されているPentagramさんの構築記事の配分を参考にしました。技構成もその記事と同じにしましたが、この構築ではトリックルームを使う機会が多くはないため、ダメージに依存するふんかよりもオーバーヒートのほうが良いと考え変更しました。
ゲンシカイオーガを使うとナットレイやモロバレルが重くなりそうだったので、それらへの対策としてゲンシグラードンを採用しました。ゲンシカイオーガとアンチシナジーだと思われがちですが、実際使ってみるとそこまで不便さは感じませんでした。
霊獣ランドロス@こだわりはちまき 性格:いじっぱり 特性:いかく
165-216-110-✕-100-143 (H4, A252, S252)
じしん/はたきおとす/とんぼがえり/だいばくはつ
主に初手でゲンガーと一緒に出し、メガゲンガーで相手を縛ってだいばくはつからカイオーガを死に出しするという動きをします。場合によっては、ゲンガーをメガシンカさせずにじしんをうつこともあります。VGC2016の環境は高火力技が飛び交うので交換がしにくくなっています。その点において、だいばくはつやエルフーンのおきみやげは安全に交換ができる手段となります。
モロバレル@バコウのみ 性格:なまいき 特性:さいせいりょく
219-✕-105-105-132-31 (H236, B116, D156)
全国ダブルでサナバレルをよく使っていたこともあり、いかりのこな+全体技という攻め方が好きだったので、VGC2016ルールでも採用しました。トリックルームを使ったときの制圧力はすごいですが、この構築ではトリックルームを多用しないということや、ゲンシカイキ組の耐久が高く、いかりのこなによるサポートもいらないということを考え、本選では不採用になりました。
ファイアロー@いのちのたま 性格:いじっぱり 特性:はやてのつばさ
164-146-91-✕-89-168 (H84, A252, S172)
S:最速100族抜き
ゲンガーミラーがきつく感じ、そのときにファイアローを推められたので採用しました。相手がS操作技を使ってこない場合、追い風による制圧を狙っていきます。ゲンガーにCを振っていないため、ゼルネアスを1発で倒すことができませんでしたが、ファイアローの先制ブレイブバードのおかげでこの問題を解決することができました。
3.最後に
レートでは結果を残せていない構築ですが、メガゲンガー自体はこのルールではかなり強いと思うので、これからもゲンガーを軸にしたパーティについて研究をし続けたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。質問等あれば、コメントかTwitter(@WorldRyuver)にて受け付けます。
追記
グロリアクラシック準決勝の対戦動画のリンク
https://www.youtube.com/watch?v=qvCjaCe6YU8