XY構築 ~破壊と生命と時々ナットレイ~

はじめまして。ウォルフォンといいます。今回は3月のがにゅーオフからジャパンチャンピオンシップスにかけて使用したパーティについて紹介します。

 

・パーティ紹介

 

飛行タイプ多いから横スペースとるなあ・・・

 

 1. 主な実績

 2. パーティ構築の経緯

がにゅーオフ直前、イベルタルを軸にしたパーティで挑みたいと思い、showdownでイベルタル + グラードンカイオーガを試してみましたが納得できるパーティができずにいました。

がにゅーオフ前日、東京のオフ会で知り合ったあさぎさんがスカーフゼルネアスイベルタルを使ってオンライン大会ポケ劇で2位になったのを思い出し、そのパーティを半信半疑ながらshowdownで試したところ1300代を彷徨っていたサブ垢が数戦で1600まで行き、この構築は行ける!と思い採用しました。伝説枠とボーマンダファイアローはあさぎさんのパーティと同じですが残り2枠は自分で考えました。

 

2-1 電気の一貫性、対クチートグラードン

イベルタルゼルネアスボーマンダファイアローという4匹の並びについて、電気の一貫性があること、クチートに弱いことという2つの問題があります。また、グラードンカイオーガ両方採用していないということは、この2匹いずれかに強い一般ポケモンを採用する必要があります。以上のことから、グラードン対策として霊獣ランドロスを採用しました。また、とつげきチョッキを持たせることで特殊型のグラードンにも対応できるようにしました。

 

2-2 電気の一貫性、トリル対策、対クチートカイオーガ

上で述べた問題点以外にもトリックルームに弱いのも問題として挙げられます。トリックルームクチートカイオーガに強いポケモンとしてナットレイを採用しました。グラカイ構築以外のカイオーガがいるパーティに対して積極的に選出します。アジアカップの本選トーナメント1回戦のレモネードさんとのバトルではナットレイのおかげで勝てました。

 

3. 軸となる4匹について 

この4匹には一見何もシナジーがないように見えますが、攻撃の役割について以下のように分類できます。

・強力な先制技を持っている

・すばやさが高く、全体技を持っている

つまり、先制技+上からの全体技で相手1体を倒しつつ、その隣のポケモンも次のターン先制技で縛るというのを繰り返すことができるのです。イベルタルを舐め腐っている人はイベルタルが強力な先制技を持つという表記に疑問を持っているかもしれません。その人は個別解説でイベルタルのダメージ計算を載せておくのでしっかり読んでください。

 

4. 個別解説 ※伝説・準伝説は理想個体の場合で書いてます

イベルタル@くろいメガネ 性格:いじっぱり 特性:ダークオーラ

201-201-115-×-119-151 (A252, D4, S252)

はたきおとす / ふいうち / イカサマ / まもる

・ダメージ計算

○はたきおとす (攻撃指数46916 > A172メガクチートのじゃれつく46440)

H227-B140 クレセリア 確定1発(111~130.1%)

H174-B136 ドータクン確定1発(148.2~175.8%) ※ランク-1でも乱1(93.8%)

○ふいうち (攻撃指数38495 > A160ナットレイの威力150ジャイロボール36000)

H181-B120 メガガルーラ 確定2発(66.2~78.4%)

マジカルシャインハイパーボイスと合わせれば倒せる

H207-B133 ゲンシカイオーガ 確定2発(52.6~62.3%)

H227-B140 クレセリア 乱数1発50%(90.7~108.3%)

このダメージ計算を見てどう思ったでしょうか?破壊を司るポケモンらしくものすごい火力ですね。全国ダブルのとき、倒すのに苦労したクレセリアをいとも簡単に倒すことができます。物理型イベルタルのもう1つのいいところはイカサマを覚えることです。これにより威嚇で攻撃を下げられても腐ることはなくなります。

 

ゼルネアス@こだわりスカーフ 性格:ひかえめ 特性:フェアリーオーラ

213-×-115-201-118-140 (H92, C252, S164)

マジカルシャイン / ムーンフォース / サイコキネシス / ねごと

H 珠メガレックウザのガリョウテンセイ耐え(83~99%)

S 最速スカーフドーブル抜き

私も最初は通常のゼルネアスを使っていましたが、ジオコントロールを積むタイミングがいまいちわからず、しばらく敬遠していました。そんな自分にとってこの型のゼルネアスは非常に使いやすかったです。ボーマンダゲッコウガはもちろん1発で倒せますが、ゼルネアス対策でくるメガゲンガーに対してもファイアローブレイブバードマジカルシャインを合わせることで倒すことができます。

 

メガボーマンダ@メガ石 性格:せっかち 特性:いかく→スカイスキン

170-166-135-172-110-189 (A4, C252, S252)

ハイパーボイス / すてみタックル / だいもんじ / まもる

両刀ボーマンダの性格はむじゃきかせっかちか度々議論になると思いますが、この構築の場合、噴火・潮吹きを無効化する手段がないのでせっかちがいいです。

3つ目の技についてですが、メガクチートを意識して大文字を採用しました。確定で耐えられますが、特防に厚く振っていなければゼルネアスマジカルシャインと合わせて倒せます。

 

ファイアロー@いのちのたま 性格:いじっぱり 特性:はやてのつばさ

153-146-91-×-90-178 (A252, D4, S252)

ブレイブバード / フレアドライブ / ちょうはつ / おいかぜ

ゼルネアスのジオコントロール、ドーブル対策に挑発を採用しました。相手のゼルネアスにジオコントロールを積まれるとこちらのスカーフゼルネアスが縛られるのでファイアローの立ち回りが重要になります。

この構築の天敵であるクチートに対して、攻撃が1段階下がった状態ではフレアドライブは耐えられますがボーマンダの大文字と同様、ゼルネアスマジカルシャインと合わせて倒すことができます。

 

霊獣ランドロス@とつげきチョッキ 性格:ようき 特性:いかく

165-197-110-×-100-157 (H4, A252, S252)

じしん / いわなだれ / はたきおとす / ばかぢから

クチートグラードンに打点を持てるポケモンとして採用しました。big6のようなパーティに対してイベルタルを選出しないかわりにランドロスを選出していましたが、先制技をもってるイベルタルのほうが戦いやすいと感じたため、この枠は再検討したほうがよさそうです。

 

ナットレイ@オボンのみ 性格:ゆうかん 特性:てつのトゲ

180-143-151-×-154-22 (H244, A124, D140)

ジャイロボール / パワーウィップ / やどりぎのたね / まもる

H 4n

A 11n 珠ガリョウ耐え(B44振り)ゼルネアスを威力150ジャイロボールで確定1発

          175-110ゲンシカイオーガパワーウィップで確定1発

B,D 珠メガレックウザのガリョウテンセイ+C231ゲンシカイオーガのこんげんのはどう(雨、ダブル補正)をオボン込みで確定耐え(75.5~89.4%+28.3~33.8% < 125%)

PGLによるとナットレイの持ち物で一番多いのは食べ残しのようですが、私はこのルールにおける食べ残しは全く評価してません。その理由は、高火力の技が飛び交う環境で食べ残しの回復量では追いつけないからです。また、食べ残しはターン終了後に発動するのに対してオボンの実はすぐに発動してくれるので評価できます。

同様の理由でやどりぎのたねも強くはないと判断したのですが、他の技が思いつかなかったのとクチートのメタを意識して採用しました。レモネードさんとのバトルではこの技でクチートパルキアを詰むことに成功し勝てました。

 

5. 立ち回り(vs big6)

ゼルネアス+イベルタルという先発が理想ですが、補助技をケアしなければならないのでファイアロー+ゼルネアスという先発が多いです。

 

5-1 vs ボーマンダ+ゼルネアス

超絶有利対面です。マジカルシャイン+挑発をゼルネアスにしていきます。特性の発動順でゼルネアスのスカーフがバレますが、意外と気付かれないときが多いです。(体感的には6割くらい気づかない。)

 

5-2 vs ガルーラ+ゼルネアス

猫騙しがどちらに来てもいいように相手のゼルネアスに挑発、ムーンフォースを集中します。ファイアロー猫騙しされた場合、ムーンフォースで相手のゼルネアスを大きく削ることができるのでファイアローブレイブバードで縛ることができます。それにより、次のターン相手のゼルネアスは守ってくるのでその隙に追い風をします。しかし、ジャパンチャンピオンシップスではこの縛りを無視して動かされるというヤンキープレイヤー?に2度当たりました。(そのせいでレートが大きく減少、某A氏に立ち回りを晒されたせいか・・・?)

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5-3 vs ドーブル+ゼルネアス

挑発をドーブルに、ゼルネアスムーンフォースを打ちます。これが決まればこちらが有利になりますが、ゼルネアス猫騙しされたり、この指されたり、メンハだったりなど不安要素はかなり多いです。この立ち回りに関しては某A氏により晒され済。

 

相手がゼルネアスを初手で出した場合に関してのみ書きましたが、ゼルネアスが後ろに控えており、ファイアローが倒された後に出されるという展開もかなり苦しいです。

 

6. 最後に

この構築は思考停止でふいうち、ブレイブバードマジカルシャインハイパーボイスを打ってれば勝てるので僕のようなプレイングに自信がない人、オラオラ攻めるのが好きな人には合うと思います。

しかし、ジャパンチャンピオンシップスで思うようにレートが上がらなかったのはそのプレイングが悪いのが原因だったのかなと今は思います。構築自体は悪くはないと思うので是非誰かに使ってもらいたいです。何か質問等あればコメント欄かtwitter@WorldRyuverにて受け付けます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。