スカーフゼルネオーガ ~めざ水コジョンドを添えて~
初めまして、ウォルフォンといいます。今回はバトルロードグロリア2016の関西予選であるカマルオフで準優勝した構築について紹介します。
・パーティ紹介
横スペースとるのでふぇいとさんの真似でカイオーガを縦にしました
1. パーティ構築の経緯
グロリア東海予選のあいオフでカラメルさんがスカーフゼルネアスとカイオーガ構築で結果残していたのでそれを参考にしました→http://karame-ruru.hatenablog.com/entry/2016/10/02/205401
参考元の構築は私がジャパンカップで使ってたイベゼルネ構築(http://wolfon.hatenablog.com/entry/2016/05/04/081603)のコンセプトである高いSからの全体技+強力な先制技で攻めるというのを参考にして組んだらしく、それを私が逆輸入する形となりました。
参考元のライチュウとナットレイの枠をコジョンドとモロバレルに変えたのですが、それは参考元バレを防ぐのと以下の理由があります。
スカーフゼルネアスの最大のメリットとしてメガボーマンダを瞬殺することができるところにあります。つまり、ガルマンダの2メガ構築を相手する場合、ボーマンダを誘うようなパーティにする必要があるのです。ガルーラファイアローの時点でボーマンダを誘いやすいのですが、飛行技を半減するライチュウから抜群になるコジョンドに変更することでより誘いやすくなったと思います。さらにコジョンドは精神力により猫騙しで怯まず、ガルーラよりも早く、タイプ一致で弱点をつけるのでこの点でガルーラの選出を抑え、ボーマンダを誘いやすくなりました。
参考元のライチュウにはめざ水が採用されていましたが、コジョンドも特攻は意外と高いので同じくめざ水を採用しました。物理型のイメージが強いコジョンドはライチュウよりもめざ水は警戒されないでしょう。
イベゼルネのときもそうでしたが、このコンセプトで攻めるパーティはトリックルームに弱いのが欠点でした。ナットレイではグラードン+ドータクンがどうしようもできないため、トリル対策に定評のあるモロバレルに変更しました。しかしナットレイをはずすことでジオコンを積んだゼルネアスの対処が難しくなりました。そこで、モロバレルにレッドカードを持たせることで、ジオコンゼルネに強くしました。
2. 個別紹介 ※伝説枠は理想個体の場合で表記しています
ゼルネアス@こだわりスカーフ 性格:ひかえめ 特性:フェアリーオーラ
213-×-115-201-118-140 (H92, C252, S164)
S 最速ドーブル抜き
スカーフを巻くことで1ターン目から高いSと火力でガンガン殴れます。また、素早さにあまり振らなくていい分、耐久もそれなりに確保できます。ジオコン型と異なり、抜きエースではなく序盤の削り役として使います。ジャパンカップでもスカーフゼルネアスを使った前科?があり、しかも構築記事がe-sports runnerで紹介されているため、バレる可能性もありましたが、猫騙し要員が2匹いるため、うまくカモフラージュできたと思います。
ゲンシカイオーガ@藍色のたま 性格:おくびょう 特性:はじまりのうみ
175-✕-142-201-180-156 (B252, C4, S252)
しおふき / こんげんのはどう / れいとうビーム / まもる
パーティのコンセプトにあわせてカイオーガを最速で使いました。スカーフゼルネアスで削ったあとに根源・しおふきでとどめをさしたり、コジョンドのめざ水の威力を上げる役割を担っています。スカーフゼルネアスはゲンシグラードンに弱いのがイベゼルネ使ってたときから気になっていたので、カイオーガとの相性は抜群でした。水技がいずれも全体技なのでワイガで機能停止しますが、後述するコジョンドのフェイントがあるので問題なし。
メガガルーラ@メガ石 性格:ようき 特性:おやこあい
181-177-120-✕-120-167(H4, A252, S252)
すてみタックル / ふいうち / ほのおのパンチ / ねこだまし
最強のメガシンカポケモン。全国ダブルではほとんど使ったこと無いのですが新作で調整される前に使いました。ゼルネアスのマジカルシャインがはいれば、だいたい親子愛すてみタックルで倒せます。また、強力ではないですが、先制技である不意打ちを覚えるのでこのパーティのコンセプトに合います。鋼タイプ対策としてほのおのパンチを採用しました。
ファイアロー@こだわりはちまき 性格:いじっぱり 特性:はやてのつばさ
153-146-91-✕-90-178(A252, D4, S252)
ブレイブバード / フレアドライブ / ねごと / そらをとぶ
このパーティのコンセプトである「高いSからの全体技+強力な先制技」のうち、強力な先制技を担うポケモン。イベゼルネのときは珠でしたが、鉢巻にすることで縛り性能が高くなりました。このパーティはライチュウをコジョンドに変えたせいでS操作技がないため、それが気になる場合は珠追い風にするのもあり。
コジョンド@きあいのたすき 性格:むじゃき 特性:せいしんりょく
141-177-81-115-65-171(H4, A252, B4, S248) 個体値V-V-V-30-奇-30
けたぐり / フェイント / めざめるパワー水 / ねこだまし
ボーマンダの釣り餌&めざ水奇襲要員。実際は雨下めざ水でD4振りゲンシグラードンをギリ乱数圏内に入れない程度の火力ですが、ゼルネアスのマジカルシャインを受けに来たグラードンにうつのを想定しているので問題はないと判断しました。フェイントを採用したことにより、ドーブルに対してたすき型、スカーフ型両方に対応できるようになり、ファスガ・ワイガを解除して根源・しおふき・マジカルシャイン・ブレイブバードを通せるようになりました。スカーフゼルネアスはジオコンを積んだゼルネアスに弱いので、その対策としてはたきおとすを考えましたが、無難に猫騙しを採用しました。はたきを警戒してジオコン積まないんじゃないかと考えましたが、そんなことありませんでした。
モロバレル@レッドカード 性格:なまいき 特性:さいせいりょく
219-✕-105-105-132-31(H236, B116, D156)
くさむすび / いかりのこな / キノコのほうし / おさきにどうぞ
H 3n
D 11n
S 最遅
採用理由と持ち物は上で述べた通り。トリックルーム対策を担っているわけですが、神秘の守りを貼られると意味ないので、おさきにどうぞを採用しました。これにより、対ドータクン+ゲンシグラードンのとき、スキルスワップで天候を取り返される前にしおふきを通すことができます。ライチュウの不採用により、カイオーガやファイアローに電気技が通りやすくなりましたが、そこはモロバレルのいかりのこなでカバーできます。
3. 選出と立ち回り
よほど変なパーティじゃないかぎり
グラードンがいればコジョンド、ドータクンなどのトリル要員もしくは電気タイプのポケモンがいればモロバレルを選出します。
序盤猫+マジカルシャインで暴れ、後半カイオーガのしおふき・こんげんのはどう+ファイアローの鉢巻ブレイブバードで締める。
4. 最後に
関西予選で2位になったおかげで全国大会への出場権が得られました。まだ全国大会が開催される前のタイミングで構築を公開したわけですが、その理由は今回の構築がマッチ戦に弱いところにあります(※全国大会のルールはマッチ戦)。またマッチ戦用のパーティを考えなくてはならないのでひとまず今回のパーティを公開しました。
構築案とカイオーガ個体を提供してくれたカラメルさん改めてありがとうございました。
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