ウォルフォン式雨サナバレル 

はじめまして。ウォルフォンといいます。この構築記事では第20回アリーナオフ、第28回がにゅーオフで使用したパーティについて紹介したいと思います。前者はベスト16、後者は優勝という成績を残しました。

 

・パーティ紹介

  持ち物 技1 技2 技3 技4
ニョロトノ スカーフ ねっとう なみのり 冷凍ビーム あまごい
ルンパッパ チョッキ ねっとう ギガドレイン 冷凍ビーム ねこだまし
サーナイト メガ石 サイコキネシス ハイパーボイス ふういん まもる
モロバレル ゴツゴツメット ヘドロばくだん いかりのこな キノコのほうし まもる
ズルズキン オボンの実 ドレインパンチ はたきおとす ファストガード ねこだまし
エンテイ いのちのたま 聖なる炎 アイアンヘッド ストーンエッジ まもる

 

1 .はじめに

このパーティを組んだきっかけはバルドルさんのブログ「なみのり日記」で記載されている雨サナバレルについての構築記事でした。その記事を読み、そのパーティを使ってみたいと思いましたが、どうせならオリジナル要素を入れたいと思い、このようなパーティになりました。

 

2. サナバレルとトノルンパのシナジー

なみのり日記」ですでに書かれていますが、一応この記事でも説明しておきたいと思います。

 

2-1. サナバレルにとってのメリット

サナバレルの苦手なポケモンは主に炎タイプ(特にヒードラン)と岩雪崩持ち(霊ランドロステラキオンなど)です。トノルンパはこれらのポケモンに強く、選出を躊躇させます。

 

2-2. トノルンパにとってのメリット

トノルンパの苦手なポケモンや展開は水に強いポケモン(トリトドン、水ロトムなど)と追い風orトリルです。水耐性があるポケモンに対してサナバレルは有利に動かすことができます。追い風に対しては「まもる」で時間稼ぎながら粉ハイボで打ち勝てます。トリルを張られた場合は、モロバレルが胞子を撒き散らしてくれます。

 

3.  サナバレル&トノルンパの弱点

もちろん、この4匹に共通する苦手なポケモンは存在します。バルドルさんはそれらをサンダーとワルビアルでカバーしたようですが、この部分は自分なりの対策を考えました。

 

3-1. 先制技持ち 

ルンパッパ、モロバレルに対して抜群がとれ、鉢巻ならばサーナイトも1撃で処理できるファイアローはとても脅威です。また、ボルトロスはルンパッパに対して先制でんじはを撒くことですいすいを台無しにし、サーナイトに威張ってきます(死ねばいいのにクソじじい)。

これらの対策としてファストガードを覚えたズルズキンを採用しました。ファストガードを覚える多くのポケモンの中でズルズキンを採用した理由は、1つ目は特性が威嚇であること、2つ目はCHALKに強いことです。元々ガルーラスタンに強い構築でしたが、ズルズキンを採用したおかげで更に強くなりました。あと、ズルズキンのファスガは読まれにくいです。

 

3-2. ギルガルド+高耐久フェアリー(主にニンフィア)

どのような構築を組んでもサーナイトの天敵となるギルガルド。このポケモンをどう処理するかずっと悩まされました。また、ズルズキンを採用したせいでニンフィアに弱くなりました。サーナイトに「ふういん」を覚えさせていますが、それだけでは完璧な対策とはなりません。

ここまでで物理型のポケモンは火力の低いズルズキンだけなので、物理型でかつキングシールドに怯えずにギルガルドを処理できるポケモンはいないかずっと考えていました。そのとき思い付いたのがエンテイでした(きっかけはバルドルさんのWCS2015レポート)。エンテイアイアンヘッドも覚えるのでフェアリーも処理できます。また、エンテイの苦手な霊ランドロスヒードランはトノルンパを見せれば選出されることはほぼ無いので非常に動かしやすいです。

 

4. 個別紹介

メガサーナイト 性格:ひかえめ 特性:トレース→フェアリースキン

159-×-87-220-156-152 (H124, B12, C116, D4, S252)

メガ前(159-×-87-176-136-132)

 

バルドルさんのサーナイトと同じ配分です。Hは16n-1調整、Cは11n、H,BはA-1陽気メガガルーラの捨て身タックルを87.5%の乱数で耐える調整。今の環境なら、準速100族でほぼ先に行動できます。

サイコキネシスで雨パの天敵であるモロバレルを処理でき、メガガルーラに対してはゴツメ+捨て身タックルの反動ダメージ+ハイパーボイスで処理できます。

さらに、ふういんでニンフィアなどのハイパーボイスを阻止できます。

 

モロバレル 性格:のんき 特性:さいせいりょく

221-×-134-105-101-40 (H252, B252, D4)

A+1の珠ボルトロスのフリーフォールを耐えるためにHBぶっぱ(ぶっぱしなくても耐えるかも?)。攻撃技はギガドレインが採用されることが多いですが、ヘドロばくだんを採用しました。その理由は草技はルンパッパがいるから不要なことと、フェアリーと草タイプに対抗するためです。

 

ニョロトノ 性格:おくびょう 特性:あめふらし

165-×-96-142-120-134 (H4, C252, S252)

ニョロトノといえば耐久をあげてサポートに徹するタイプが多いと思いますが、ここではスカーフを巻いて一緒に殴るタイプで採用しました。相手のパーティによっては、ルンパッパは選出する余裕はないが雨を降らせたいときがある(むしろそっちの方が多い)ので単体性能を上げるためにスカーフを持たせました。ルンパッパと一緒に130族を超える素早さで殴っていくのはとても楽しいです。

 

ルンパッパ 性格:ひかえめ 特性:すいすい

155-×-71-91-156-120-122 (B4, C252, S252)

水技はハイドロポンプかねっとうかで迷うところですが、命中安定を重視してねっとうを採用しました。余談ですが、エンテイの聖なる炎・ストーンエッジ以外、命中100%の技しか採用していないです。とつげきチョッキを持たせることで特殊に非常に強くなり、ニョロトノなしでもある程度戦えます。

 

ズルズキン 性格:いじっぱり 特性:いかく

172-156-135-×-136-72 (H252, A252, D4)

Hをぶっぱさせれば丁度4nとなるのでオボンを持たせました。ズルズキンは耐久力が高いポケモンですが、素早さが低いため集中攻撃を受けやすく、簡単に倒されることも珍しくはありません。しかし、オボンを持たせることでその不安がなくなり、威嚇がはいってないガルーラに対してもドレパンの回復も相まって殴り勝つことができます。

 

エンテイ 性格:いじっぱり 特性:プレッシャー

189-183-97-×-95-151 (H8, A252, S248) 個体値:A, D, S→V

エンテイの性格は陽気で最速にするのが一般的ですが、ギルガルドを迅速に処理するためにいじっぱりで採用しました。ちなみにA183のいのちのたま聖なる炎でH167, B170のギルガルドを68.8%の乱数で倒せます。アイアンヘッドはフェアリーを処理するために採用しました。

タイプ一致聖なる炎の威力が150で抜群アイアンヘッドが160なのであまり変わらないと思いますが、命中100%であること、雨が降っても威力は落ちないこと、岩タイプにも対抗できることというメリットがあるので採用する価値はあると思います。

ストーンエッジを採用した大きな理由は無いですが、リザードンボーマンダに抜群とれるので、状況によってはあると便利です。

すばやさはメガサーナイト-1。サーナイトより遅くしたこと自体に意味はないですが、そろえるよりどっちが先に動くかわかっていたほうが動かしやすいと思ったので151で抑えました。

 

5. ガルーラスタンに対する立ち回り

このパーティはガルーラスタンに非常に強いです。立ち回りを覚えたら、変なギミックがない限り、簡単に勝てます!ここでは2つのタイプのガルーラスタンに対しての立ち回りを軽く説明します。

 

5-1. vs CHALK + ボルトロス

こちらの選出

控えに

相手の予想選出

控えにor

1ターン目 : ねこだまし警戒で両まもる。

2ターン目 : 粉ハイボ。このとき、メガガルーラが捨て身タックルを選択したならハイパーボイスで落ちることは確定。ボルトロスモロバレルに挑発。

3ターン目以降 : モロバレルズルズキンに交換&サーナイトはまもる。ズルズキンに変えてからは、ファストガードでサーナイトを守りながらハイボをぶっぱなしていく。処理しきれなかったポケモンはスカーフニョロトノでお掃除。

 

5-2.  vs CHALK + ニンフィア

こちらの選出

控えに

相手の予想選出

控えにor

1ターン目 : ズルズキンモロバレルに交換&サーナイトはまもる。トノルンパを見せると相手は99.9%ガルニンフを先発で出してきます。このとき、モロバレルハイパーボイスを受けますが、そのときのダメージで眼鏡かどうかがわかります。

2ターン目 : モロバレルはいかりのこな、ニンフィアの持ち物が眼鏡と判明したらサーナイトはふういん(眼鏡じゃなかったとしてもふういんしてOK)。

3ターン目以降 : ニンフィアが眼鏡でふういんが決まったのなら、100%ニンフィアは交換、交換先にハイボを当てることができます。交換先がランドロスならダメージ量でチョッキかどうかがわかります。このとき、モロバレルメガガルーラに2回殴られ、それが捨て身タックルなら倒されてしまいますが、サーナイトのハイボでメガガルーラも倒せます。それ以降はズルズキンサーナイトで処理できます。

 

参考BV がにゅーオフ予選 vsめんたいさん

このときのめんたいさんのパーティはガルクレセ化ボルト霊ランドドランニンフィア

JZPW-WWWW-WW38-WQT3

(めんたいさんと連絡とる手段が無かったので本人の許可は得てないです。大丈夫だよね・・・?)

 

6. 最後に

このパーティはガルーラスタンに強すぎる分、他の奇抜なパーティに弱いと思います。また、飛行と地面の一貫性があるという欠点もあるので改善の余地はあります。コメント、感想、質問等がありましたらtwitter@WorldRyuverまでご連絡下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。