第9回あいオフ全国ダブルの部使用構築
はじめまして。ウォルフォンといいます。今回の構築記事では第9回あいオフ全国ダブルの部で使用したパーティについて紹介します。あいオフの結果だけいうと予選落ち、レートでは最高1894までいきました。
・パーティ紹介
持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | |
ニョロトノ | オボンの実 | ねっとう | 冷凍ビーム | 滅びの歌 | まもる |
ルンパッパ | チョッキ | ねっとう | ギガドレイン | 冷凍ビーム | ねこだまし |
サーナイト | メガ石 | サイコキネシス | ハイパーボイス | ふういん | まもる |
モロバレル | ゴツゴツメット | ヘドロばくだん | いかりのこな | キノコのほうし | まもる |
霊獣ランドロス | こだわり鉢巻 | じしん | はたきおとす | とんぼがえり | だいばくはつ |
火ロトム | こだわりスカーフ | オーバーヒート | 10まんボルト | ボルトチェンジ | トリック |
1.はじめに(あいオフの感想など)
今回のパーティは本気で勝ちに行ったパーティでは無く、面白そうだから試しに組んでみたという感じのパーティです。対ガルーラスタンの要であるファストガードを搭載したズルズキンを抜くのは不安を感じましたが、以下のように考えていたので大丈夫だろうと思っていました。
①VGC2016の公式ルールが伝説ありとなったので全国ダブルを頑張っても意味がない。つまりガルーラスタンが減る。
②あいオフでは事前にグループ分けが発表されており、ガルーラスタンをメタりまくった以前のパーティをe-sports runnerで紹介してもらったため、少なくとも自分がいるグループではガルーラを使う人が減る。
しかし、実際には対戦した4人中2人がガルーラを軸にしたパーティでした。そのうちの1人はニンフィア入りのパーティでサーナイトのふういんが決まり楽に勝てることができました。ただ、もう1人のほうでは
防塵ゴーグルを持ったボルトロスから
「いばる!でんじは!」
ランドロスから
「いわなだれ!」
自分のポケモンは
「わけもわからず自分を攻撃した!」
「からだがしびれてうごけない...」
「ひるんでうごけない!」
このオンパレードで全く動いてくれず負けてしまいました。これがレートなら問答無用で切断していたというぐらい内心ブチギレていました。しかし、自分の考えが甘かったというのもあります。予選では3勝1敗となり、直接対決の差で2位となりました。今回のあいオフは、2位はジャンケンで勝たなければ予選抜けれないというシステムになっておりましたが、それに負けてしまい予選落ちとなりました・・・。本気のパーティでは無いとはいえ、予選抜けぐらいはできると思っていたのでかなりショックでした。
2.主な立ち回り
サナバレルもしくはランドロスの大爆発で相手2体をたおした後、トノルンパでとどめをさすかニョロトノで滅びの歌をします。この新しい要素のおかげで瞑想をつんでくるクレセリアや身代わりを張ってくるギルガルドなどに簡単に勝つことができます。
3.個別紹介
ルンパッパとモロバレルは前回と同じなので割愛
メガサーナイト 性格:ひかえめ 特性:テレパシー→フェアリースキン
159-×-87-220-156-152 (H124, B12, C120, S252)
メガ前(159-×-87-176-135-132)
前回とほぼ同じ実数値ですが、めざ地個体なので配分が微妙に違います。結局雨パに組み込んだため、めざパは不採用になりました。特性をテレパシーにしたのはランドロスのじしんと大爆発に巻き込まれないようにするためです。状況によってはサーナイトをメガ進化せずに、ランドロスのじしんとサーナイトのサイコキネシスで相手に圧力をかけていきます。
196-×-109-137-121- 93 (配分は忘れた)
今回は滅びの歌のターン数を稼ぐために耐久に厚く振りました。Cは冷凍ビームでメガボーマンダを倒せるところまで振りました。滅びの歌を採用するのならば、最遅にする方がいいと思いますが、このパーティは滅びパではなく、あくまでも数ある勝ち筋の1つなので最遅にはしませんでした。
霊獣ランドロス 性格:いじっぱり 特性:いかく
165-214-110-×-100-143 (H4, A252, S252)
鉢巻じしんや大爆発で相手パーティに大きな削りをいれていきます。はたきおとすは対ギルガルドを想定した際、じしんでこだわったときにワイドガードを連発されると打点がなくなるので採用しました。とんぼがえりは天候の奪い合いになったときに便利な技ですが、無難に岩雪崩のほうが良かったです。
火ロトム 性格:ひかえめ 特性:ふゆう
139-×-126-169-127-128 (H108, C228, S172)
Sはスカーフ込で最速ゲッコウガ抜き。前回のパーティは飛行・地面の一貫性があったのでそれらに耐性を持ち、エンテイの代わりの炎枠となる火ロトムを採用しました。ランドロスの隣に並べてじしんを打ちながら一緒に殴ったり、ボルトチェンジでサーナイトに交換してランドロスの大爆発を回避したりします。トリックはサポート系のポケモンに対して有効です。あいオフではリザ軸のスイッチトリパに対してクレセリアにスカーフトリックしたことで終盤有利になりました。
4.苦手なパーティ
・ナットレイ入りの雨パ
雨サナバレルの残り2枠が雨に弱いため、ナットレイを処理する前に火ロトムが倒される可能性があり、勝てるビジョンが見えないです。
・ふういんサーナイト入り雨滅びパ
上記とほぼ同じ理由。本来ならロトムではなく熱風を覚えたサンダーがベスト。ではなぜロトムを採用したのかというと単純に持っていなかったから。
5.参考BV
レートで対戦した際、いくつかこのパーティの狙い通りにいった試合があったのでそのBVのコードを載せます。
CFSG-WWWW-WW3E-K85H
V6DG-WWWW-WW3E-K8Q5
6.最後に
今まで雨サナバレルを使い続けてきましたが、雨サナバレルは安定行動をするだけで勝てることが多かったり、相手の選出が読みやすかったりとポケモン歴が短い(実質1年半くらい)自分にとても合っていました。なのでポケモンもしくはダブル初心者にはおすすめの並びだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ウォルフォン式雨サナバレル
はじめまして。ウォルフォンといいます。この構築記事では第20回アリーナオフ、第28回がにゅーオフで使用したパーティについて紹介したいと思います。前者はベスト16、後者は優勝という成績を残しました。
・パーティ紹介
持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | |
ニョロトノ | スカーフ | ねっとう | なみのり | 冷凍ビーム | あまごい |
ルンパッパ | チョッキ | ねっとう | ギガドレイン | 冷凍ビーム | ねこだまし |
サーナイト | メガ石 | サイコキネシス | ハイパーボイス | ふういん | まもる |
モロバレル | ゴツゴツメット | ヘドロばくだん | いかりのこな | キノコのほうし | まもる |
ズルズキン | オボンの実 | ドレインパンチ | はたきおとす | ファストガード | ねこだまし |
エンテイ | いのちのたま | 聖なる炎 | アイアンヘッド | ストーンエッジ | まもる |
1 .はじめに
このパーティを組んだきっかけはバルドルさんのブログ「なみのり日記」で記載されている雨サナバレルについての構築記事でした。その記事を読み、そのパーティを使ってみたいと思いましたが、どうせならオリジナル要素を入れたいと思い、このようなパーティになりました。
2. サナバレルとトノルンパのシナジー
「なみのり日記」ですでに書かれていますが、一応この記事でも説明しておきたいと思います。
2-1. サナバレルにとってのメリット
サナバレルの苦手なポケモンは主に炎タイプ(特にヒードラン)と岩雪崩持ち(霊ランドロス、テラキオンなど)です。トノルンパはこれらのポケモンに強く、選出を躊躇させます。
2-2. トノルンパにとってのメリット
トノルンパの苦手なポケモンや展開は水に強いポケモン(トリトドン、水ロトムなど)と追い風orトリルです。水耐性があるポケモンに対してサナバレルは有利に動かすことができます。追い風に対しては「まもる」で時間稼ぎながら粉ハイボで打ち勝てます。トリルを張られた場合は、モロバレルが胞子を撒き散らしてくれます。
3. サナバレル&トノルンパの弱点
もちろん、この4匹に共通する苦手なポケモンは存在します。バルドルさんはそれらをサンダーとワルビアルでカバーしたようですが、この部分は自分なりの対策を考えました。
3-1. 先制技持ち
ルンパッパ、モロバレルに対して抜群がとれ、鉢巻ならばサーナイトも1撃で処理できるファイアローはとても脅威です。また、ボルトロスはルンパッパに対して先制でんじはを撒くことですいすいを台無しにし、サーナイトに威張ってきます(死ねばいいのにクソじじい)。
これらの対策としてファストガードを覚えたズルズキンを採用しました。ファストガードを覚える多くのポケモンの中でズルズキンを採用した理由は、1つ目は特性が威嚇であること、2つ目はCHALKに強いことです。元々ガルーラスタンに強い構築でしたが、ズルズキンを採用したおかげで更に強くなりました。あと、ズルズキンのファスガは読まれにくいです。
どのような構築を組んでもサーナイトの天敵となるギルガルド。このポケモンをどう処理するかずっと悩まされました。また、ズルズキンを採用したせいでニンフィアに弱くなりました。サーナイトに「ふういん」を覚えさせていますが、それだけでは完璧な対策とはなりません。
ここまでで物理型のポケモンは火力の低いズルズキンだけなので、物理型でかつキングシールドに怯えずにギルガルドを処理できるポケモンはいないかずっと考えていました。そのとき思い付いたのがエンテイでした(きっかけはバルドルさんのWCS2015レポート)。エンテイはアイアンヘッドも覚えるのでフェアリーも処理できます。また、エンテイの苦手な霊ランドロス・ヒードランはトノルンパを見せれば選出されることはほぼ無いので非常に動かしやすいです。
4. 個別紹介
メガサーナイト 性格:ひかえめ 特性:トレース→フェアリースキン
159-×-87-220-156-152 (H124, B12, C116, D4, S252)
メガ前(159-×-87-176-136-132)
バルドルさんのサーナイトと同じ配分です。Hは16n-1調整、Cは11n、H,BはA-1陽気メガガルーラの捨て身タックルを87.5%の乱数で耐える調整。今の環境なら、準速100族でほぼ先に行動できます。
サイコキネシスで雨パの天敵であるモロバレルを処理でき、メガガルーラに対してはゴツメ+捨て身タックルの反動ダメージ+ハイパーボイスで処理できます。
さらに、ふういんでニンフィアなどのハイパーボイスを阻止できます。
モロバレル 性格:のんき 特性:さいせいりょく
221-×-134-105-101-40 (H252, B252, D4)
A+1の珠ボルトロスのフリーフォールを耐えるためにHBぶっぱ(ぶっぱしなくても耐えるかも?)。攻撃技はギガドレインが採用されることが多いですが、ヘドロばくだんを採用しました。その理由は草技はルンパッパがいるから不要なことと、フェアリーと草タイプに対抗するためです。
165-×-96-142-120-134 (H4, C252, S252)
ニョロトノといえば耐久をあげてサポートに徹するタイプが多いと思いますが、ここではスカーフを巻いて一緒に殴るタイプで採用しました。相手のパーティによっては、ルンパッパは選出する余裕はないが雨を降らせたいときがある(むしろそっちの方が多い)ので単体性能を上げるためにスカーフを持たせました。ルンパッパと一緒に130族を超える素早さで殴っていくのはとても楽しいです。
ルンパッパ 性格:ひかえめ 特性:すいすい
155-×-71-91-156-120-122 (B4, C252, S252)
水技はハイドロポンプかねっとうかで迷うところですが、命中安定を重視してねっとうを採用しました。余談ですが、エンテイの聖なる炎・ストーンエッジ以外、命中100%の技しか採用していないです。とつげきチョッキを持たせることで特殊に非常に強くなり、ニョロトノなしでもある程度戦えます。
ズルズキン 性格:いじっぱり 特性:いかく
172-156-135-×-136-72 (H252, A252, D4)
Hをぶっぱさせれば丁度4nとなるのでオボンを持たせました。ズルズキンは耐久力が高いポケモンですが、素早さが低いため集中攻撃を受けやすく、簡単に倒されることも珍しくはありません。しかし、オボンを持たせることでその不安がなくなり、威嚇がはいってないガルーラに対してもドレパンの回復も相まって殴り勝つことができます。
エンテイ 性格:いじっぱり 特性:プレッシャー
189-183-97-×-95-151 (H8, A252, S248) 個体値:A, D, S→V
エンテイの性格は陽気で最速にするのが一般的ですが、ギルガルドを迅速に処理するためにいじっぱりで採用しました。ちなみにA183のいのちのたま聖なる炎でH167, B170のギルガルドを68.8%の乱数で倒せます。アイアンヘッドはフェアリーを処理するために採用しました。
タイプ一致聖なる炎の威力が150で抜群アイアンヘッドが160なのであまり変わらないと思いますが、命中100%であること、雨が降っても威力は落ちないこと、岩タイプにも対抗できることというメリットがあるので採用する価値はあると思います。
ストーンエッジを採用した大きな理由は無いですが、リザードンやボーマンダに抜群とれるので、状況によってはあると便利です。
すばやさはメガサーナイト-1。サーナイトより遅くしたこと自体に意味はないですが、そろえるよりどっちが先に動くかわかっていたほうが動かしやすいと思ったので151で抑えました。
5. ガルーラスタンに対する立ち回り
このパーティはガルーラスタンに非常に強いです。立ち回りを覚えたら、変なギミックがない限り、簡単に勝てます!ここでは2つのタイプのガルーラスタンに対しての立ち回りを軽く説明します。
5-1. vs CHALK + ボルトロス
こちらの選出
控えに
相手の予想選出
控えにor
1ターン目 : ねこだまし警戒で両まもる。
2ターン目 : 粉ハイボ。このとき、メガガルーラが捨て身タックルを選択したならハイパーボイスで落ちることは確定。ボルトロスはモロバレルに挑発。
3ターン目以降 : モロバレルをズルズキンに交換&サーナイトはまもる。ズルズキンに変えてからは、ファストガードでサーナイトを守りながらハイボをぶっぱなしていく。処理しきれなかったポケモンはスカーフニョロトノでお掃除。
5-2. vs CHALK + ニンフィア
こちらの選出
控えに
相手の予想選出
控えにor
1ターン目 : ズルズキンをモロバレルに交換&サーナイトはまもる。トノルンパを見せると相手は99.9%ガルニンフを先発で出してきます。このとき、モロバレルはハイパーボイスを受けますが、そのときのダメージで眼鏡かどうかがわかります。
2ターン目 : モロバレルはいかりのこな、ニンフィアの持ち物が眼鏡と判明したらサーナイトはふういん(眼鏡じゃなかったとしてもふういんしてOK)。
3ターン目以降 : ニンフィアが眼鏡でふういんが決まったのなら、100%ニンフィアは交換、交換先にハイボを当てることができます。交換先がランドロスならダメージ量でチョッキかどうかがわかります。このとき、モロバレルはメガガルーラに2回殴られ、それが捨て身タックルなら倒されてしまいますが、サーナイトのハイボでメガガルーラも倒せます。それ以降はズルズキンとサーナイトで処理できます。
参考BV がにゅーオフ予選 vsめんたいさん
このときのめんたいさんのパーティはガルクレセ化ボルト霊ランドドランニンフィア
JZPW-WWWW-WW38-WQT3
(めんたいさんと連絡とる手段が無かったので本人の許可は得てないです。大丈夫だよね・・・?)
6. 最後に
このパーティはガルーラスタンに強すぎる分、他の奇抜なパーティに弱いと思います。また、飛行と地面の一貫性があるという欠点もあるので改善の余地はあります。コメント、感想、質問等がありましたらtwitter@WorldRyuverまでご連絡下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。